先日行われた勝又プロモーションおよびフェダージャパン共催の「第3回日比対決 FIL-JAPAN BOXING FESTIVAL VOL.III」は皆様のご支援とご協力をもちまして成功裏に終えることができました。
ありがとうございました。厚く御礼申し上げます。
(日比両国旗が掲げられた会場)
“聖地”後楽園ホールで三回目を迎えた「日比対決」。今回は前回同様WBCユース世界ライト級タイトルマッチをメインに、日比の強豪がナショナルフラッグを背負って戦いました。
メインの伊藤雅雪選手(伴流ジム)は、わずか3週間の準備期間にもかかわらず、2階級上のライト級で見事ユース世界ライト級のベルトを獲得しました。
メインの伊藤雅雪選手(伴流ジム)は、わずか3週間の準備期間にもかかわらず、2階級上のライト級で見事ユース世界ライト級のベルトを獲得しました。
(チャンピオンベルトを手にした伊藤雅雪選手)
試合の様子は、すでに多くの方が知っておられると思いますが、伊藤選手は巧みな攻撃で終始勇猛果敢なアリエンザを翻弄しました。
(上下左右に巧みに打ち分ける伊藤選手)
今回の伊藤選手を観ていて、やっぱりプロはこうしてチャンスを手にしてゆくものだと思いました。9月1日に奥田翔平選手(真正ジム)が大けがをして出場困難になったことから、いわばピンチヒッターのように出場したのですが、3週間という短期間で体重を落とし、コンディションを整えるということは至難の業ではないはずです。日ごろの節制とチャンスに対する貪欲が今回の結果を招来したのではないでしょうか。
伊藤選手の戴冠に心から敬意を表します。
伊藤選手の戴冠に心から敬意を表します。
スペシャルカードの高野ともみ選手(山上ジム)はデビュー戦のジぺリン・デリーマ選手とプロ3戦目を戦い、1ラウンドわずか43秒でTKO勝ちを収めました。
(ともみvsジぺリン)
正直な話、このカードは実力の差が大きかったかもしれません。しかし、日比対決というテーマの中で高野選手の相手を探すとなると彼女以外にはいませんでした。なぜなら、4回戦という制約からどうしてもデビュー戦の選手とならざるをえなかったからです。
(やっぱり美しい!)
セミのライヤン・ビト選手(UNITEDジム)と知念勇樹選手(琉球ジム)はまさかの2ラウンドKO決着でした。
実は、3週間ほど前、ビト選手はスパーリング中に足首が反対向いてしまいそうなほどひねってしまい、試合までの3週間はミットと減量のみで、まともな練習ができていなかったのです。それまで勝又ジムにスパーリングに来ても素晴らしいパフォーマンスを見せていました。
それなのに、アクシデントでそんなことになってしまい本当に気の毒です。本人ないしジム関係者が言うと負け惜しみに聞こえるので、私が代わりに言いました。。。
実は、3週間ほど前、ビト選手はスパーリング中に足首が反対向いてしまいそうなほどひねってしまい、試合までの3週間はミットと減量のみで、まともな練習ができていなかったのです。それまで勝又ジムにスパーリングに来ても素晴らしいパフォーマンスを見せていました。
それなのに、アクシデントでそんなことになってしまい本当に気の毒です。本人ないしジム関係者が言うと負け惜しみに聞こえるので、私が代わりに言いました。。。
(知念勇樹選手)
アンダーカードで戦った我が新星のジョビー・カツマタはフィリピンのバンタム級王者と戦い、見事3-0の判定で勝利しました。
(比国王者のベテランに勝利!)
正直なところ、この試合は私にとっても大きな勝負でした。このところ日に日に力をつけているジョビーですが、やはりOPBF第3位/比国チャンピオンというのは非常に危険な相手です。しかも「日比対決」という趣旨から言うとフィリピン人同士の戦いは興行的には芳しくありません。
(フィリピン人同士の戦い)
しかし前回の試合(7月23日)で鮮やかなKO決着となったためか日本人相手が見つからず、一時は出場を見合わせることまで考えました。来る日も来る日も日本中のジムに電話をかけ、「ジョビーの相手を。。。」とお願いしました。
結局、もうこれ以上遅くなれないという時点まで来て、フィリピン人同士の対戦を決断したのです。フィリピン人を呼ぶ以上単なる調整試合ではなく、彼のステップアップにつながる試合をと思い、無理をしてこの試合を決めました。
結局、もうこれ以上遅くなれないという時点まで来て、フィリピン人同士の対戦を決断したのです。フィリピン人を呼ぶ以上単なる調整試合ではなく、彼のステップアップにつながる試合をと思い、無理をしてこの試合を決めました。
(ジョビーの実力は日進月歩)
対戦者のモニコ・ラウレンテは31戦23勝の戦績をほこる29歳のベテランです。
この強豪を前に、ジョビーは日頃の鍛錬の成果を基に初回からフルパワーで臨みました。途中、無防備に飛び込んだところを合わされてダウンを喫したものの、その後も冷静かつパワフルな試合運びで3-0の判定勝ちとなりました。
この勝利は、まさに金星というべきで、この勝利でジョビーは9月のOPBFバンタム級第5位にレイティングされ、今後の展開に大きな拡がりが生まれました。
ジョビーの親友で、フィリピンから日本の女子ボクシング界に登場した勝又ジムのハニー・カツマタは来日2戦目で“博多の女番長”こと山田沙暉選手(博多協栄ジム)と戦いました。
この強豪を前に、ジョビーは日頃の鍛錬の成果を基に初回からフルパワーで臨みました。途中、無防備に飛び込んだところを合わされてダウンを喫したものの、その後も冷静かつパワフルな試合運びで3-0の判定勝ちとなりました。
この勝利は、まさに金星というべきで、この勝利でジョビーは9月のOPBFバンタム級第5位にレイティングされ、今後の展開に大きな拡がりが生まれました。
ジョビーの親友で、フィリピンから日本の女子ボクシング界に登場した勝又ジムのハニー・カツマタは来日2戦目で“博多の女番長”こと山田沙暉選手(博多協栄ジム)と戦いました。
(ハニー・カツマタ)
この試合も、実は大きな冒険でした。ハニーは“英雄”パッキアオと同郷のジェネラル・サントス市の出身ですが、4年前からジョビーの地元イリガン市に移住。以来、同じくチャンピオンを志すジョビーと親友になって切磋琢磨してきました。
そんなハニーですが、来日初戦から対戦相手が見つからず、初戦はタイ人と戦いKO勝利を収めました。
そして無謀ともいえるマッチメークで迎えた今回の試合。下馬評では圧倒的な不利。
何せ対戦者の山田沙暉選手は、キック出身でアマ・キックの戦績は60戦49勝9敗2分をほこり、プロ戦績は7戦6勝1分、現OPBF女子バンタム級王者三好喜美佳を判定で降した無敗のスターです。
アルファジムの山木会長のご厚意で東郷理代選手の胸を借り、来る日も来る日も猛練習を続けました。
「負けたらフィリピンに帰すぞ!」と脅かして上げたリング。まさに背水の陣でした。
そんなハニーですが、来日初戦から対戦相手が見つからず、初戦はタイ人と戦いKO勝利を収めました。
そして無謀ともいえるマッチメークで迎えた今回の試合。下馬評では圧倒的な不利。
何せ対戦者の山田沙暉選手は、キック出身でアマ・キックの戦績は60戦49勝9敗2分をほこり、プロ戦績は7戦6勝1分、現OPBF女子バンタム級王者三好喜美佳を判定で降した無敗のスターです。
アルファジムの山木会長のご厚意で東郷理代選手の胸を借り、来る日も来る日も猛練習を続けました。
「負けたらフィリピンに帰すぞ!」と脅かして上げたリング。まさに背水の陣でした。