私はボクシングのレベルを向上させるためには、幼少期からのトレーニングが不可欠であると考えるひとりです。
いまでこそWBCユースを始め多くの若年層向けプログラムが充実してきましたが、ひと昔前までは子供がリングに上がることなど考えも及ばないことでした。
勝又ジムでも小中学生が入門しようとすると、「中学校を卒業してから来なさい」といって断っていました。
もちろん競技の特性上、「あまり若いうちから頭を打つとバカになる」といった迷信(?)があって、幼少期からのボクシングに否定的だったのだと思います。
しかし、今ではそうした「迷信」も過去のものとなり、小さなうちからボクシングに親しむことが普通になっています。
そうした傾向を深化充実させているのが、日本プロボクシング協会が推進する「U-15」プログラムです。これは大橋秀行協会長が6年前に発足させた「U-15実行委員会」によって運営されています。
(“聖地”後楽園ホールでU-15の全国大会が開かれました)
U-15は読んで字のごとく、UNDER-FIFTEENつまり15歳以下を対象にしたボクシングの大会です。小学生は1ラウンド1分、中学生は1ラウンド1分30秒、それぞれ3ラウンドで行われます。